平成20年1月5日土曜日

Old City観光その2


昨日までの寒さとはうってかわって、しばらくは春のような気温だそうです。

先日、Edgar Allan Poe National Historical Siteに行ってきました。
有名な作家ポーが1843-1844年の1年間住んでいた家で、今は国立史跡として保存されています。
場所は、532 North 7th Street、Spring garden&7th St.を少し上った西側にあります。

ポーの作品を初めて読んだのは、小学校高学年のころでした。
モルグ街怪事件や黒猫をハラハラしながら読んだのを覚えています。
それ以来、時々読みたくなる作家の1人なので、ぜひ訪れたい場所でした。
余談ですが、ポーの日本人弟子、江戸川乱歩は三重県の人で、実家の近くの図書館には彼のコーナーもありました。
乱歩の孫に当たる方のお宅が高校の近所だったり。

このポーの家、本当にごく普通の建物でした。
3階建ての大きくないレンガ造りの建物です。
庭に看板がなければ、うっかり見落としてしまいそう。
ドアをノックすると、スタッフの方が出迎えてくれました。
日本人だと言うと、日本語で書かれた案内も下さいました。
各国からファンが来るようで、いろいろな言語の案内を用意しているみたい。
ゲストブックにも日本人らしきお名前がちらほらありました。

説明によると、ボストンで生まれたポーは、すぐに母を亡くし、父も蒸発。
Allan家の養子となり少年期を過ごしたそうです。
18歳ころから詩集を発表するなどの活動をし、各地を転々としたそうです。
フィラデルフィアには妻ヴァージニアと義母マリアと一緒に住んでいたそうで、このときポーは失業中で質素な暮らしをしていたのだとか。

この建物の半分にポー一家が住み、もう半分は別の家族の住まいだったとのこと。
建物の1階は、当時食堂・リビングだったところで、今は図書ルーム、ビデオルームになっています。
8分ほどの案内ビデオを見せてもらいました。
希望があれば、本やCDを利用することもできるそうです。
2階はポーの書斎と寝室だったところです。
どちらも6畳はないくらいの広さで、ベッドや机を置いたらいっぱいだと思いました。
天井も低くて、背の高い人だとつかえそう。
3階は妻と義母の部屋だったそうです。
こちらは更に天井が低く、屋根裏部屋に近い感じでした。
当時は他に、地下室(今は来館者用トイレ)、炊事場などもあったそうです。
庭には風変わりな鳥の像がありました。

ポー自身は、友人への手紙で、フィラデルフィアでの生活が「最も楽しかった一こま」で「最も知的なもの」だと書いているそうです。
「黒猫」「黄金虫」はこの家で生まれた作品とのことでした。

リンク
*Edgar Allan Poe National Historical Site=http://edgarallanpoe.areaparks.com/

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

むかし英会話テキストのおまけでポーの家が
紹介されてたなぁ。
「黒猫」の家のイメージとだぶって
やたら陰鬱そうに見えたのを覚えています・・・。
こわいよね><

CELICA さんのコメント...

作品とは裏腹に、当時は閑静で明るい家だったみたいだよ。
市街地から少し離れているから、周りも静かだったのかも。
今はちょっとさびれてる感じもするけど。